3Dフリーザーは内蔵ファンで高湿度冷気を創出し、庫内全体に冷気の乱流を発生させます。この乱流によって、食材全体が熱伝導率の良い湿気を介して包み込まれ、急速に冷凍されます。
従来の冷却方法とは違った非貫流熱交換方式(ACVCS)で、3Dフリーザーは食材表面の乾燥を防ぎ、適度な湿度を維持しながら、冷凍前の食感や風味など食材本来の味を復元します。
内蔵ファンによって作り出される3次元の冷気が、0℃~-5℃までの最大氷結晶生成帯を短時間で凍結させ、凍結時に起きる食品中の水分膨張を抑えます。
この仕組みが、氷結晶の膨張を小さく抑え、微細な氷結晶に留めることで、ドリップの原因となる細胞膜の破壊を防ぎ、解凍後のドリップ量を少なくします。
通常冷気より5~8%湿度の高い3D冷気は、熱を伝える力と奪う力が強いため、より短い時間で凍結ができます。
チルド流通が主流である商品をフローズン流通させることで、賞味期限を延ばし、輸出など販路拡大が望めます。
微小な氷結晶なので解凍後のドリップを最小限に抑え、食材本来の鮮度と風味を再現します。
着霜が非常に少なく、人件費と電気代によるランニングコストが30%以上削減できます。
冷気循環ダクトがないため、庫内まるごと水洗いができ、菌の温床となる死角を作りません。
従来の冷凍方法は、食材から奪った熱を再度冷却器で冷やし、冷気を食材に当てる循環方式です。
3D方式は食材周辺の空気をそこに留めながら冷気と接触させて冷やす非貫流式熱交換の方法です。
一方向から冷気をあてる冷凍庫に比べ、3次元の冷気は素早く食材全体を凍らせます。
従来の貫流式
3D非貫流式
冷凍に不向きとされてきた食材において、凍結前と解凍後で違いが判別できないほど、3Dフリーザーは威力を発揮しています。
従来フリーザー
3Dフリーザー
養殖ブリを真空包装させ-60℃付近でテストを実施。3週間後、パックを開封したところ、切断面の血合い部分・白身部分が冷凍前とほとんど変わらないことを確認。血合いが黒く変色する常識を、解凍後も遜色ない色目・身質を保持するを立証しました。
型式 | KQF-8A-300B | KQF-16A-300B |
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圧縮機出力 | 3HP (2.2kW) | 3HP (2.2kW) |
電源 | 3P/200V | 3P/200V |
消費電力 | 2.44kW/50Hz 2.95kW/60Hz | 2.58kW/50Hz 3.10kW/60Hz |
重量 (kg) | 230 | 320 |
トレーサイズ (mm) | 600×400 | 600×400 |
トレー段数/ピッチ | 8 tray/75mm | 16 tray/75mm |
庫内温度 | -35~-10℃ | -35~-10℃ |
ドア | 1 door | 2 door |
型式 | KQF-20AL-1000 | KQF-20A-1000 |
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圧縮機出力 | 10HP (7.4kW) | 10HP (7.4kW) |
電源 | 3P/200V | 3P/200V |
消費電力 | 8.0kW/50Hz 8.4kW/60Hz | 8.0kW/50Hz 8.4kW/60Hz |
重量 (kg) | 420 | 420 |
トレーサイズ (mm) | 800×550 | 800×550 |
トレー段数/ピッチ | 20 tray 70mm | 20 tray 70mm |
庫内温度 | -45~-20℃ | -45~-20℃ |
出し入れ | カートイン | トレーイン |